シコクバイカオウレン








本州産のバイカオウレンとの違いがわかるように、クローズアップして撮ってみました。
黄色のものが花弁でコップ状、花柱の先は強く曲がっています。

本州産のバイカオウレンの花弁は浅い杯状、または皿状と表現されていますが、深みがある皿状も見かけますし、
花柱も直立したものもあれば、曲がっているものもあります。
個体差があって線引きできないような....区別しなくてもいいように思うのですが。(独り言)
<参考:本州産のバイカオウレン













標高で花期は随分違いますが、この自生地では1月下旬から咲き始めるそうで、この日は満開状態でした。
本州産との違いはさておき、
群生した花たちに囲まれて、感激! 幸せな気分になりました。


’17.2.13撮影 高知県高岡郡
バイカオウレンGalleryへ

Coptis quinquefolia Miq.var. shikokumontana Kadota
 シコクバイカオウレン(四国梅花黄蓮) / キンポウゲ科 オウレン属 多年草 / 2~5月 / 四国
針葉樹林下・林縁。草丈5~15cm。最近、本州産の変種として発表された。本州のバイカオウレンは、花弁の舷部が浅い杯状で、花柱が直立するのに対し、この花は、舷部がコップ状、花柱は強く反曲する点が異なるとされている。根生葉は長い柄のある5出複葉。小葉は3浅裂した倒卵状くさび形で縁には鋸歯がある。春花茎を伸ばし径約1.5㎝の白色花を1個頂生する。花弁に見えるのは萼片で、実の花弁は有柄で黄色い直径約3mmのコップ状。雄しべは多数つき、花柱は強く反曲する。
※2004・2006年、日本に分布しているバイカオウレンは3グループに分けられた。
  <ストロンを出さないヒュウガオウレンは新種、
      花弁と花柱に違いのある四国産のものは新変種、シコクバイカオウレンと区分。>
 ※2018年 シコクバイカオウレンの再定義
  *四国にはシコクバイカオウレン以外にバイカオウレンとヒュウガオウレン、交雑による中間型が存在する。  
 変種 バイカオウレン / 本州 ( 山形県~山口県) *四国(徳島~愛媛県)
    ストロンを出す、花は単生、花弁の舷部は肉質で皿状、 花柱は直立あるいは緩やかに反曲する。
 変種 シコクバイカオウレン  / 四国山地
    ストロンを出す、花は単生、花弁の舷部は肉質でコップ状、 花柱は強く反曲する。
 新種 ヒュウガオウレン:宮崎県 *四国中央部の低地
    ストロンを出さない、花は単生、 花弁の舷部は皿状,質が薄く肉質とはならない、 苞は倒卵形,先端は尾状に短く尖る。


Home