ナンゴクヤマラッキョウ

                         ’16.11.6撮影

葉が中実で、雄しべの基部の蜜腺に帽子状の覆い構造が発達しないことがヤマラッキョウとの違いですが、
雄しべの蜜腺を観察するのは難しくて、、可愛らしい花を愛でるだけにしました。


                        ’16.11.6撮影

たくさん咲いているのですが、前回より草丈が低めです。
写真ではわかりづらいですが、葉は扁平ではなく、三角形の棒状です。



                                ’11.10.27撮影


                                        ’11.10.27撮影

葉は三角形の棒状でしたが中空なのか中実なのかは触っただけではわかりませんでしたが、
基準標本地なので、ナンゴクヤマラッキョウとしました。


                                            ’11.10.27撮影

日射しが強すぎると、撮影が難しくて....
もっと可愛かったのに、ナンゴクヤマラッキョウさん、ごめんなさい。

 南九州市(鹿児島県)
 Allium austrokyushuense M.Hotta
ナンゴクヤマラッキョウ(南国山辣韮)/ユリ科 ネギ属 多年草/9~10月/九州南部(霧島山地·薩摩半島)
山地の草原。鱗茎は狭卵形。花茎は高さ25~40cm、葉は線形で中実、長さ15~30cm、幅1.5~3.5mm、断面は鈍三角形。花茎の頂に多数の花が球状の散形花序につく。花被片は紅紫色、楕円形で先は円く、長さ約4mm、平開しない。花糸は花被片よりいちじるしく長く、花糸基部に歯牙がある。雌性期になっても子房基部にある蜜腺をおおう構造が発達せず、蜜腺はほとんど露出する。

1998年、堀田満先生が、九州南部に分布する「ヤマラッキョウ」とされていたものは,葉が中実で雌しべの基部の蜜腺に帽子状の覆い構造が発達しないことで、新種ナンゴクヤマラッキョウとして発表された。
 <類似種の特徴>
 ヤマラッキョウ / 葉はふつう鈍三角形で中空。(ネギタイプ) <本州~九州>
 タマムラサキ / 葉はふつう扁平で中実。(ニラタイプ) <本州·四国·九州·対馬·奄美大島の海岸近く>
 ナンゴクヤマラッキョウ / 葉は三角柱形で中実。 <九州南部> 

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