Allium austrokyushuense M.Hotta
ナンゴクヤマラッキョウ(南国山辣韮)/ユリ科 ネギ属 多年草/9~10月/九州南部(霧島山地·薩摩半島) |
|
山地の草原。鱗茎は狭卵形。花茎は高さ25~40cm、葉は線形で中実、長さ15~30cm、幅1.5~3.5mm、断面は鈍三角形。花茎の頂に多数の花が球状の散形花序につく。花被片は紅紫色、楕円形で先は円く、長さ約4mm、平開しない。花糸は花被片よりいちじるしく長く、花糸基部に歯牙がある。雌性期になっても子房基部にある蜜腺をおおう構造が発達せず、蜜腺はほとんど露出する。
1998年、堀田満先生が、九州南部に分布する「ヤマラッキョウ」とされていたものは,葉が中実で雌しべの基部の蜜腺に帽子状の覆い構造が発達しないことで、新種ナンゴクヤマラッキョウとして発表された。 |
<類似種の特徴>
ヤマラッキョウ / 葉はふつう鈍三角形で中空。(ネギタイプ) <本州~九州>
タマムラサキ / 葉はふつう扁平で中実。(ニラタイプ) <本州·四国·九州·対馬·奄美大島の海岸近く>
ナンゴクヤマラッキョウ / 葉は三角柱形で中実。 <九州南部> |
|