ノタヌキモ



下唇の下にちらっと見えるのが距で、有毛です。




花茎に鱗茎葉がありません。




画像ではわかりづらいですが、捕虫嚢をたくさんつけています。




タヌキモは結実しないそうですが、こちらはよく結実するようで、下向きのさく果がいっぱい。
冬期に他種のように殖芽は形成せず、自家受粉で結実し、種子で越冬するそうです。

’12.10.28撮影 大分県
 Utricularia aurea Lour.
ノタヌキモ(野狸藻)/ タヌキモ科 タヌキモ属 1年草 / 7~10月/ 本州(新潟以南)~沖縄
  溜め池や湖沼に生える浮遊性の食虫植物。茎はよく分枝し、葉は互生につく。葉は基部から3~4個の小葉に分かれ、それぞれは羽状に分枝し、さらに数回分枝する。裂片は糸状で、縁と先端に小刺毛がつく。小葉は広披針形、長さ3~8cm、小葉内の分枝は立体的に広がる。捕虫囊は葉の裂片に多数つき。扁卵球形で長径1ー4mm、口は側方にある。花茎は茎よりもやや太く、高さ8~20cm。鱗片葉はつかず、4~10個の花をつけ、断面の中心部は中実。苞は卵形。萼は上下片ともほぼ同形で卵形、長さ2~3mmで花後に5~9mmとなる。花弁は黄色で、下唇の仮面部と距に赤褐色の縞模様ができる。花冠の直径は6~7mm。距は下側前方を向き。下唇よりやや短い。下唇の背軸面と距には毛が散在する。花後。花柄は下垂する。柱頭は1片の先端が平板状に開き、もう1片は退化している。花柱は果時にも残って角状となり、蒴果の本体とほぼ同長になる。蒴果は球形で、直径約4mm。種子は五角形ないし六角形の盤状。 
<タヌキモ属>  
 ホザキノミミカキグサ・ヒメミミカキグサ・ムラサキミミカキグサ
 ミカワタヌキモ(イトタヌキモ)・コタヌキモ・ヒメタヌキモ・ヤチコタヌキモ・フサタヌキモ・ノタヌキモ
 オオタヌキモ・イヌタヌキモ・タヌキモ

▲花調べHomeへ