ヒメハギ


                ’12.4.22撮影 天草市(熊本県)

赤紫色の小鳥が翼を広げているように見えます。
ヒメハギ科にはヒメハギの他に、ヒナノキンチャクヒナノカンザシカキノハグサなど、
個性的でキュートな花が多いです。


                                  ’12.4.22撮影 天草市(熊本県)



          ’04.5.3撮影 沢原高原(鹿児島県)



                            ’02.5.5撮影 秋吉台(山口県)



                            ’03.5.3撮影 由布高原(大分県)

日陰で見ると紫色、明るいところでは赤紅色に見えるヒメハギです。
クローズアップすると先についているフリッジが素敵です。
開花前の蕾や、閉鎖花だけのときはなんだろうと悩みます。
 Polygala japonica Houtt.
ヒメハギ(姫萩) / ヒメハギ科 ヒメハギ属  常緑多年草 / 4~7月 /  日本全土
山野の日当たりのいいところ。草丈10~30cm。茎は分枝して地を這って斜上し、曲がった毛がある。葉は互生、葉身は卵形~楕円形~広披針形、長さ1~3cm、幅3~15mm。先は鈍形、基部は円く、全縁、ほとんど無毛。葉柄は長さ約1mm。花は葉腋の上方か葉に対生し、長さ1~3cmのまばらな総状花序になる。花冠は3個、帯紫色、基部が合着し、長さ6~7mm、下側の1個の先は白色の房状になる。萼片は5個で宿存し、2個の側萼片は卵形~楕円形、左右に羽根のように広がり花弁状、長さ5~7mm、初め紅紫色で、花が終わると長さ約10mm程度に肥大し、緑色になる。他の3萼片は狭卵形で、長さは側萼片の半分程度。雄しべは花弁が楯状になった部分につき、花糸は長さ約6mm、合着する。葯は黄色。果実(蒴果)は扁平な円心形で、径7~8mm、両側に翼がある。種子は楕円形、黒褐色で長さ約2.5mm。和名の由来は、花がマメ科のハギに似て、全体に小さいことによる。

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