シロバナショウジョウバカマ?


 ①                            ’25.4.17撮影 三段峡(広島県)

真っ白なショウジョウバカマが結構たくさん咲いていました。
シロバナショウジョウバカマでしょうか。
四国で見たシロバナショウジョウバカマはツクシショウジョウバカマ似たイメージでしたが、
ここのものはツクシショウジョウバカマのイメージがありません。



               ’25.4.17撮影 三段峡(広島県)



②               ’25.4.17撮影 三段峡(広島県)

それほど老いていないのに、花が黄色っぽい個体もあります。

ショウジョウバカマは花柄との境が膨れていますが、
ここの個体の膨らみは僅かです。




①画像の葉をクローズアップ

                ’25.4.17撮影 三段峡(広島県)

②画像の葉をクローズアップ

               ’25.4.17撮影 三段峡(広島県)

葉の縁は全縁と僅かに波状鋸歯があるものとが混じっています。


               ’25.4.17撮影 龍頭峡(広島県)

こちらの渓谷にも数株花が残っていました。
花柄との境は僅かに膨らんでいて、
全縁の葉と僅かに鋸歯がある葉がまじっています。

上の個体の葉をクローズアップ。


素人判断で、シロバナショウジョウバカマとしました。
「改訂版日本の野生植物」でもシロバナショウジョウバカマの解説が少なすぎます。
コチョウショウジョウバカマを含め、分類に関して、はっきりさせていただきたい。
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*APG分類体系、従来の分類ではユリ科
 Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka var. orientalis
ショウジョウバカマ(猩々袴)/ *シュロソウ科 ショウジョウバカマ属 多年草 /4~5月 / 北海道~九州
山野のやや湿ったところ。根出葉は多数つき、長さ7~20cm、幅1.5~4cm、光沢があり、全縁、枯れないで冬を越す。葉の先にときに小苗ができる。根出葉の中心から高さ10~30cmの花茎が立ち、数個の鱗片葉がつく。花茎の頂に3~10花が総状花序につき、横向きに開く。このころ、新葉のロゼットが花茎の基部の横に出る。花被片は6個、濃紫色から淡紅色、稀に白色と変化が多く、倒披針形で長さ10~15mm、下部はしだいに狭くなり、花柄との境が少し膨れる。花が終わっても花被片は緑色になって残る。雄しべは6個、花糸は花被片と同長、葯は黒紫色で狭長楕円形。蒴果が熟すころは花茎が50~60cmに伸びる。蒴果は3つに深くくびれる。種子は線形で両端がとがり、長さ約5mm。和名は〈猩々袴〉の意で、花の色を猩々の赤い顔に、根出葉をその袴にたとえたものといわれるが、その由来ははっきりしない。
早春花を咲かせ、果実・種ををつくるが、夏から秋にかけ、葉先から芽を出し、新しい個体をつくる。有性生殖とクローンの両方で増える。 
シロバナショウジョウバカマ Heloniopsis breviscapa Maxim. var. flavida (Nakai) H.Hara  
 花は白色で、葉はやや薄く、縁が細かい波状になるもの。本州(関東以西)·四国に分布。
ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)Heloniopsis breviscapa Maxim. var. breviscapa
 花は白色で、基部は淡紅色を帯びる。花柄との境が膨らまない。葉はやや薄く、ふちに波状鋸歯。九州に分布。
オオシロショウジョウバカマ Heloniopsis leucantha Koidz
 花は大きく黄白色で、花被片の長さ15~20mmになる。沖縄·石垣島の固有種。
コショウジョウバカ(シマショウジョウバカマ)Heloniopsis kawanoiHonda
 著しく小型になったもので、葉の長さ15~45mm、花被片は淡黄色で長さ4~5mm。沖縄~石垣·西表島に分布。

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