日本に分布するコバイモの仲間

ホソバナコバイモ  Fritillaria amabilis Koidz.

花は鐘状筒形、花被片に縦条線があり網目状の斑紋はない。葯はクリーム色。
日本の本州の中国地方、九州に分布。 
ヒゴコバイモ Fritillaria kiusiana L.Hill

花被片に縦の条線のみがあり、網目状の斑点模様はない。葯は青紫色から青色。
九州中部に分布。それまでトサコバイモとされていた。
 トサコバイモ Fritillaria shikokiana Naruh.

花は鐘状筒形、花被片に網目状の斑紋がある。葯は紫色。四国に分布。
アワコバイモ Fritillaria muraiana Ohwi

花は広鐘形、花被片の中部下寄りで外側に角ばって張り出す。葯は赤紫色。四国に分布。
 イズモコバイモ Fritillaria ayakoana Maruy. et Naruh.

花は椀状鐘形、花被片の先端が外側に張り出す。花柱はほとんど裂けない。
本州の中国地方の日本海側に分布。
 ミノコバイモ  Fritillaria japonica Miq.

花は広鐘形、花被片の中部下寄りで外側に角ばって張り出す。内花被片の縁は平坦。
葯はクリーム色。本州の近畿地方を中心に分布。
カイコバイモ Fritillaria kaiensis Naruh.

花期末期に辛うじて残っていたものです。
 
花は椀状鐘形、花被片の先端が外側に張り出す。花柱は3中裂する。
本州の関東地方と富士山周辺に分布。
 コシノコバイモ Fritillaria koidzumiana Ohwi
 
花は広鐘形、花被片の中部下寄りで外側に角ばって張り出す。内花被片の縁に顕著な突起がある。
葯はクリーム色。本州の山形県から石川県にかけた日本海側と岐阜県、愛知県、静岡県に分布。
<雑種> 
イワミコバイモ  Fritillaria × makotoi Hitoshi Sato et Naruh.

ホソバナコバイモとイズモコバイモの交雑種。島根県と広島県に分布。 
トクシマコバイモ Fritillaria × tokushimensis Akasawa, Katayama et T.Naito


 アワコバイモとトサコバイモの交雑種。四国に分布。

花の形 葯の色 その他の特徴 分布
ホソバナコバイモ 細い筒状鐘形 白色 本州(中国地方)~九州
トサコバイモ 細い筒状鐘形 紫色 花被片は平行すじ模様 四国
ヒゴコバイモ 細い筒状鐘形 紫色 花被片は網目状模様 九州中・南部
トクシマコバイモ 角張った筒状鐘形 紫色 アワコバイモとトサコバイモの交雑種。 四国
カイコバイモ 広鐘形 白色 花糸花柱は平滑、柱頭は3裂開する。 本州(山梨・東京・静岡)
イズモコバイモ 広鐘形 白色 花柱に突起があり、柱頭は3裂しても僅か。 本州(島根)
アワコバイモ 角張った広鐘形 赤紫色 四国
ミノコバイモ 角張った広鐘形 白色 本州(東海、北陸、中国)
コシノコバイモ 角張った広鐘形 白色 花被片の縁に毛状突起がある。 本州(北陸、静岡、福島)

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