カイコバイモ

 

老いたカイコバイモが僅かに残っていました。
すっかり痩せ細って、ホソバナさんになっていました。
少し前の花は広鐘形で、ふんわりしていたことでしょう。




コバイモ仲間で一番似ているのは、イズモコバイモ。
約の色も同じ、白色ですが、カイコバイモは花柱に突起がなく、柱頭が3裂する。
(イズモコバイモは花柱に突起があり、柱頭は3裂しても僅か。)
参考:イズモコバイモ

’23.4.11撮影 南巨摩郡(山梨県)

カイコバイモ(甲斐小貝母)/ユリ科 バイモ属 多年草/3~4月/本州(山梨県、東京都、静岡県)
  落葉樹林下。草丈10~20cm。葉は茎の上部に、対生する2個の葉と輪生する3個の葉がある。花は茎頂に1個、
  下向きにつき、広鐘形、下部で外側に張り出し、長さ1.5~2cm。花被片は淡黄色で淡紫色の網目状の薄い斑紋
  があり、密腺は花被片の基部近くにある。柱頭は3裂し、葯は白色。花糸や花柱は平滑。果実(蒴果)は倒卵形。
花の形 葯の色 特徴 分布
ホソバナコバイモ 細い筒状鐘形 白色 本州(中国地方)~九州
トサコバイモ 細い筒状鐘形 紫色 花被片は平行すじ模様 四国
ヒゴコバイモ 細い筒状鐘形 紫色 花被片は網目状模様 九州中・南部
トクシマコバイモ 角張った筒状鐘形 紫色 アワコバイモとトサコバイモの交雑種。 四国
カイコバイモ 広鐘形 白色 花糸花柱は平滑、柱頭は3裂する。 本州(山梨・東京・静岡)
イズモコバイモ 広鐘形 白色 花柱に突起があり、柱頭は3裂しても僅か。 本州(島根)
アワコバイモ 角張った広鐘形 赤紫色 四国
ミノコバイモ 角張った広鐘形 白色 本州(東海、北陸、中国)
コシノコバイモ 角張った広鐘形 白色 花被片の縁に毛状突起がある。 本州(北陸、静岡、福島)

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