イズモコバイモ


                                     ’24.3.14撮影 島根県

11年ぶりの再会です。今回は花盛り!
イズモコバイモはふっくらやさしい雰囲気で、雄しべも存分に見せてくれます。



                                    ’24.3.14撮影 島根県

白花も数株咲いていました。



                   ’24.3.14撮影 島根県


雌しべに微細な突起があり、柱頭はほとんど合生するかやや3中裂するのが特徴です。
(類似するカイコバイモは柱頭がはっきり3裂しているようです。)



              ’24.3.14撮影 島根県



                                  ’24.3.14撮影 島根県





                        ’13.4.5撮影 島根県



                      ’13.4.5撮影 島根県



                                     ’13.4.5撮影 島根県

標高が低い場所のものはヨレヨレのものばかりでしたが、高いところに元気な花がまだ残っていました。
10年前は小雨の中でしたが、今回は天気が良すぎ、(>_<);; 
暑さでぼっ~となって、柱頭の形などのチェックを忘れました。




                                ’03.3.15 撮影 川本町(島根県)

ホソバナコバイモより太めで、お椀形。
花の形は未見のカイコバイモに似ているらしい。
(イズモコバイモは柱頭がほどんど分裂しないが、カイコバイモは柱頭が3裂する)



                ’03.3.15 撮影 川本町(島根県)

頑張って立ってるって感じ!
応援したくなります。



                                 ’03.3.15 撮影 川本町(島根県)

葯は白色です。



                                ’03.3.15 撮影 川本町(島根県)

雪に耐え、冷たい雨に耐え、健気に咲いています。

 Fritillaria ayakoana Maruy. et Naruh.
イズモコバイモ(出雲小貝母) / ユリ科 バイモ属 多年草 / 3月中~4月上 / 島根県
以前はホソバナコバイモとされていたが、花が筒状鐘形ではなく広鐘形になること、蜜腺が花弁内面基部より少し上にあることなどから1979年に別種となった。林縁、林内。草丈10~20cmの多年草。葉は茎の上部に対生する2個の葉と輪生する3個の葉がある。花は茎頂に1個、広鐘形で下向きに咲く。花被片の外面に薄い紫褐色の縦線と薄い暗紫色の斑紋があり、花被片内側の基部から4分の1の点から先端に向かう腺体があり、緑色から黄緑色。花色の変異は大きい。雄しべは6個あり、葯は黄白色になり、花糸に微細な突起がある。雌しべの花柱は白色、微細な突起があり、柱頭はほとんど合生するか僅かに3中裂する。果実は蒴果で長さ10~17mm。
 <見分けポイント>
花の形 葯の色 相違点 分布
ホソバナコバイモ 細い筒状鐘形 白色 本州(中国地方)~九州
トサコバイモ 細い筒状鐘形 紫色 四国、九州中部
トクシマコバイモ 角張った筒状鐘形 紫色 アワコバイモとトサコバイモの交雑種。 四国
カイコバイモ 広鐘形 白色 花糸花柱は平滑、柱頭は3裂する。 本州(山梨・東京・静岡)
イズモコバイモ 広鐘形 白色 花柱に突起があり、柱頭は3裂しても僅か。 本州(島根)
アワコバイモ 角張った広鐘形 赤紫色 四国
ミノコバイモ 角張った広鐘形 白色 本州(東海、北陸、中国)
コシノコバイモ 角張った広鐘形 白色 花被片の縁に毛状突起がある。 本州(北陸、静岡、福島)

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