ハルユキノシタ



もう満開状態です。
花期がユキノシタより1ヶ月早いそうです。




上花弁の3枚に黄色の斑紋があります。
ユキノシタは上半分は淡紅色を帯び、2対の濃紅色と1対の濃黄色の斑紋があります。
この山で見た葉は斑が入っていませんでしたが、斑が入るものもあるようです。





雄しべが花粉をだしているときは雌しべの先は閉じています。
雄しべ10個は放射状に開いているものと、閉じた雌しべの近くへ倒れているものがあります。
?? 
雌しべの近くに葯があるほうが、吸蜜に来る虫に確実に花粉をつけることが出来るから?
巧みな戦略かも。





’24.4.23撮影 越前市(福井県)

 Saxifraga nipponica Makino
ハルユキノシタ(春雪の下)/ ユキノシタ科 ユキノシタ属 多年草 / 4~5月 / 本州(関東~近畿地方)
  山地の湿った岩上。ユキノシタに似るが、花に赤い斑紋がなく、花期も早い。草丈20~50cm。葉と花茎は白色の腺毛に覆われる。根出葉の葉身は円形~腎円形、長さ2~6cm、幅2~7cm。13~17に浅く裂け、基部は心形、縁には鋭い鋸歯がある。質はやや厚く、緑色。花序は集散状となり、多数の花をやや疎らにつける。花弁は5個、開出し、白色で、上の3枚は広卵形で鈍頭、長さ3~5mm、基部に濃い黄斑があり、明らかな爪がある。下の2枚は不揃いであるが長楕円形で両端は鋭頭、長さ10~25mm。萼片は長楕円形~卵状三角形、平開し、花後に反曲する。雄しべは10個、裂開前の葯は淡黄色~淡紅色。子房は上位。心皮は中部まで合着し、上部に濃黄色の花盤がある。果実(蒴果)は広卵形、種子は楕円状、微細な乳頭状突起がある。 
<近似種> ダイモンジソウ  ユキノシタ  

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