サンインクワガタ

九州で見かけるクワガタソウ←コクワガタと花はよく似ていますが、 クワガタソウは葉の両面に毛があり、花柄など毛は開出毛です。 ヤマクワガタともよく似ているそうです。 茎や花柄の毛は確かに曲がっています。 ピントがあっていませんが、下にあるのは蒴果です。 菱形状扇形で底部は広いくさび形。 クワガタソウは三角状扇形で底部は平です。 ’１１．５．２５撮影　広島県

*APG分類。従来の分類ではゴマノハグサ科  Veronica muratae T.Yamaz. サンインクワガタ（山陰鍬形）／*オオバコ科　クワガタソウ属　多年草／５～６月／京都府北部～山口・広島県北部 別名ニシノヤマクワガタ。山地の林中。茎は分枝し地に伏し、根をおろして広がり、長さ10～30cm、曲がった軟毛が散生する。葉は対生し、茎の上部のもののほうが大きい。葉柄は長さ2～10mmで、曲がった毛が散生し、葉身との境ははっきりしない。葉身は長さ10～25mm、幅6～20mm、卵形で先は鈍いか、ややとがり、基部はくさび状の円形で葉柄に続き、縁には4～9対のやや平たい鈍鋸歯があり、表面全体と裏面脈上に白毛が生える。上部の葉腋に葉とやや同長の短い花序を出し、2～5個の花をまばらにつける。花序柄、花序軸、花柄には曲がった短毛が生える。花柄は長さ2～3mm。萼裂片は広線形~狭卵形で先がとがる。花冠は淡紅白色で径約8mm。蒴果は菱形状扇形で、基部は広いくさび形、先は少しへこみ長さ4～5mm、幅8～11mm。種子は板状の楕円形で長さ1mm。 サンインクワガタの蒴果は菱形状扇形で底部は広いくさび形で、クワガタソウは三角状扇形で底部は平ら。 サンインクワガタの茎は曲がった軟毛、葉身はほとんど無毛、ヤマクワガタの茎は開出する軟毛、葉身は毛が散生。