ホトトギス '16



個体数は多いのですが、蕾ばかり、やっと花が現れました。
咲き始めたばかりの花は綺麗です。




ホトトギスの花被片6個は同じように見えますが、
やや細い内花被片3個、やや太い外花被片3個からなり、
45度くらの傾きで開きます。
花の中をのぞくと、奥のほうに黄色の模様(蜜標)が見えます。
昆虫に蜜の場所を教える印なんです。
更に下を見ると、ぷっくりとした丸いものがあります。
これは距で、蜜をためた袋が3個ついています。







’16.10.10撮影 日南市 (宮崎県)
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 Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook.
 ホトトギス(杜鵑草) / ユリ科 ホトトギス属  多年草 / 8~9月 /北(西南部)~九
山地の崖などや湿ったところ。茎は高さ0.4~1m。葉の基部は茎を抱く。花は葉腋につき、長さ約2.5cm。花被片は45度程度に開き、内側には白色地に紫色の斑点が多くあり、下部に黄色の斑点がある。3個の内花被片と3個の外花被片があり、外花被片の基部に袋状のふくらみがある。雄しべは6個で、花糸は互いに寄り添って束状に立ち、上部で反り返って先端に葯を外向きつける。花柱の先は3つに分かれて球状の突起があり、各枝の先はさらに2裂する。 果実は線状長楕円体の蒴果で3稜があり、長さ3cm前後になり、熟すと胞間裂開する。

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