トサコバイモ →ヒゴコバイモ

7年前、本場で会ったことがあるのですが、九州では初めてです。

土佐で見たトサコバイモは花被片の模様が網目状の斑紋だったのですが、
ここの個体は縦すじ模様。
ホソバナコバイモより裾が開いた個体が少なく、葯の色を確認するのに一苦労。
登山道に近いものはすべて紫色の葯でした。
白い葯のホソバナコバイモが混生していたら、雑種ができてたいへん。
トサコバイモばかりでよかった。
その後、トサコバイモからヒゴコバイモとなりました。

’10.3.21撮影 熊本県
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 ヒゴバイモ(肥後小貝母) / ユリ科 バイモ属 多年草 / 3〜4月 / 九州(中、南部)
  山地の疎林や二次林、林縁など、高さ10〜20cm。茎の上部に、狭披針形の葉を2枚は対生につけ、その先に
  やや小さな線状の3枚の葉を輪生状につける。茎の先に普通1個の花を下向きにつける。花は筒状鐘形、白色、
  先はやや開き、基部には暗紫色の平行すじが入る。葯は青紫色。よく似たホソバナコバイモは葯の色が白色、
  トサコバイモは花被片の模様(網目状模様)で区別できる。
  トサコバイモ(土佐小貝母) / ユリ科 バイモ属 多年草 / 3〜4月 / 四、九(中部)
  土佐(高知県)産のコバイモの意味。ホソバナコバイモに酷似しているが、葯の色が紫色をしていることで
  区別される。花被片には網目状の斑紋があり、内面の下部は黒色を帯びる。

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