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丘稜や山地。燈台(昔の室内照明に使われたもの)に草の姿が似ていることによるもので、「夏」とつくのは不明。草丈15~40cm。茎の先端にはやや菱形を帯びた長楕円形の葉が5枚、平らに輪生し、そこから花序が上に出る。まず5本の枝が傘状に広がり、その先端に杯状花序が付き、その基部から二叉分枝した枝が出て先端に杯状花序をつける、ということを繰り返すことで平らに広がった花序全体が出来上がる。また、杯状花序の基部には1対の総包がつく。総包は三角状卵形から卵状広楕円形。子房の外面も果実の外面も平滑。この属の持つ杯状花序では、基部にある小総包がお椀のような形になっており、その縁に3個の腺体がまるで花弁のように並ぶが、この種ではこれが両端が尖って外に突き出て、上から見ると三日月型になっている。椀状の小総包からは1本の雄しべからなる雄花数本と1本の雌しべからなる雌花1本が出て、雌花は小総包から柄を伸ばして横を向く。果実(蒴果)は球状、無毛で平滑。有毒植物 |