マヤラン  '24 F


                    ’24.8.12撮影 福岡県

若い果実です。
花期は薄緑色だった茎が緑色になっています。
末次健司氏のXによると、マヤランは、葉がないので光合成をやめた植物と誤解されがちですが、
成長とともにどんどん緑になり、果実の時期には1/4程度の炭素を光合成で賄っていると推定されているそうです。
シュンラン属の植物は生活様式が多様で、謎ばかりですが、どの種も美しく魅力的です。



                   ’24.7.3撮影 福岡県



                   ’24.7.3撮影 福岡県

明るい松原に生えていました。
今までは常緑広葉樹林下の薄暗い場所でしか見ていなかったので、驚きです。
しかし、少し遅すぎて、どの花も瑞々しさがありません。
しかも2日前は雨の中、今日はカンカン照り、
来年は見頃の花たちに逢えますように。

マヤランの共生菌は、担子菌のベニタケ科、イボタケ科、シロキクラゲ科のキノコであることがわかりました。
キノコが共生関係にあるのは樹木ですから、3者の関係が良好でないとマヤランは生存できないことになります。



                   ’24.7.3撮影 福岡県

花弁に赤い模様が魅力的、ポリネーターを誘うためのお化粧だと思うのですが、
自家受粉で結実できるそうです。


                                   ’24.7.1撮影 福岡県

いつもは明るい松原ですが、悪天候で大変暗く、最初の株を見つけるのに苦労しました。



                   ’24.7.1撮影 福岡県

こんなに豪華な株もありましたが、残念ながら熟女です。



                   ’24.7.1撮影 福岡県
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Cymbidium macrorhizon Lindl. 
マヤラン(摩耶蘭) / ラン科 シュンラン属 菌従属栄養植物 / 6~10月 / 本(関東南部以西)~沖
最初の発見地、神戸市摩耶山にちなむ。常緑広葉樹林下。ブナ科、カバノキ科、マツ科の優占する林の林床。高さ5~30cm。15cmに達する根茎を持つ。花は紫色を帯びた白色で、2~5花からなる花序をつける。萼片はよく開き、長さ19~26mm、側花弁はずい柱を囲み、長さ14~20mm、唇弁は卵形、長さ12~17mm。

菌従属栄養植物で茎に鱗片葉はあるが、葉をもたない。マヤランは葉がないので、光合成をしない植物と思われがちだが、花茎は薄緑色をしており、果実の表面も緑色。成長とともに光合成もするようになり、果実期には1/4程度の炭素を光合成で賄っていると推定されている。 

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