イチヤクソウ '08


                                     ’08.5.29撮影 福岡県


イチヤクソウが大群生しています。
栄養状態がよいのか、少し大きめです。



           ’08.5.29撮影 福岡県


左の個体のように茎が薄緑のタイプが多いですが、茎が赤いものもあります。
下のタイプは花もやや赤みを帯びていますが、ベニバナイチヤクソウほど濃い色ではありません。
ベニバナイチヤクソウと区別するため、オオベニバナイチヤクソウと命名されているとも聞きましたが、
現在どのような扱いになっているのか、わかりません。



           ’08.5.29撮影 福岡県



            ’08.5.29撮影 福岡県



            ’08.5.29撮影 福岡県





茎が赤く花も紅色を帯びたタイプの花のなかをのぞいてみました。
雄しべの葯は橙色です。(ベニバナイチヤクソウの葯は赤紫色)
<参考:ベニバナイチヤクソウ>
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 *APG分類体系でツツジ科イチヤクソウ亜科、従来の分類ではイチヤクソウ科
 Pyrola japonica Klenze ex Alef.
イチヤクソウ(一薬草)/ *ツツジ科 イチヤクソウ属 多年草 / 6~7月 / 北海道~九州
イチヤクソウ亜科は,ラン科植物と類似した生態を持ち、部分的菌従属栄養植物と考えられている。林下。草丈15~25cm。葉は常緑で下部に集まってつき、卵状楕円形~広楕円形で、長さ3~6cm、幅2~4cm。長い柄があり、細かい鋸歯がある。花は花茎の先に2~10個つき、花冠は白色で、直径約1.3cm。雄しべ10個。雌しべは大きく湾曲する。果実は直径6~7mmの扁球形のさく果。和名は乾かして薬用につかったことから。毒蛇に咬まれたとき、生葉をもんだ汁をつけると有効だといわれている。