ジャコウソウ '24



久しぶりにジャコウソウに逢えました。
ジャコウソウは人見知りしてるかのように、葉から顔をだし、やや地味目の色合いなので、
タニジャコウソウと比べると、派手さと存在感が少なめです。







以前の場所より、明るく、野草が多いので、すっきり撮れません。







茎にはまばらに圧毛が生え、葉の表面には斜上する毛が生えています。
葉の基部は円形、切形、耳状心形と微妙に変化が見られます。
花柄は2~7mmと短いです。
花の中をのぞくと、雄しべは上下4個で、
上唇側に2個、下唇側に2個あるのが見えます。



10数年前、群生していた場所へは何度か行ってみたのですが、
災害と復旧工事で、様子が変わってしまい、絶滅したと思っていました。
が、少し離れた場所で、何食わぬ顔で咲き続けていました。

’24.9.11撮影 阿蘇外輪(熊本県)
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 Chelonopsis moschata Miq.
ジャコウソウ(麝香草)/ シソ科 ジャコウソウ属  多年草 / 8~9月/ 北、本、四、九
山地の谷間の湿ったところ。草丈60~100cm。茎は普通分枝せず、多くは斜めに傾く。葉は対生し、狭倒卵形~長楕円形で長さ10~20cm、幅3~10cm。先は鋭く尖り、基部はやや細くなって円形、切形時に耳状心形、縁には粗い鋸歯がある。表面には斜上する毛が、裏面脈上には開出毛がある。葉柄は長さ3~10mm。花は上部の葉腋から短い花柄(2~7mm)を出し、1~3個の筒状の唇形花をつける。花冠は淡紅色~紅紫色、開口部はやや白く、長さ4~4.5cm。唇は短く、下唇が3裂し、中央の裂片は他の2片より大きく、中央裂片の先は浅く2裂する。雄蕊は4個あり、下側の2個が長い。萼は鐘形で果時には長さ1.5~1.8cm、細毛がある。果実は4個の分果で、大きく卵球形になった宿存性の萼に包まれ、分果の長さは7~8mmになる。
<よく似た同属>
 タニジャコウソウ (C. longipes )は姿も花もよく似ているが、花柄が葉柄よりかなり長い。
 アシタカジャコウソウ (C. yagiharana )は、日本に分布する他の種と比べ小さく、全体に立つ毛が多い。

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