ジャコウソウ

                                
 

'02.8.9
愛媛県

'06.9.3 / '07.8.26
熊本県

'11.8.10
宮崎県

'24.9.11
熊本県
 Chelonopsis moschata Miq.
ジャコウソウ(麝香草)/ シソ科 ジャコウソウ属  多年草 / 8~9月/ 北、本、四、九
山地の谷間の湿ったところ。草丈60~100cm。茎は普通分枝せず、多くは斜めに傾く。葉は対生し、狭倒卵形~長楕円形で長さ10~20cm、幅3~10cm。先は鋭く尖り、基部はやや細くなって円形、切形時に耳状心形、縁には粗い鋸歯がある。表面には斜上する毛が、裏面脈上には開出毛がある。葉柄は長さ3~10mm。花は上部の葉腋から短い花柄(2~7mm)を出し、1~3個の筒状の唇形花をつける。花冠は淡紅色~紅紫色、開口部はやや白く、長さ4~4.5cm。唇は短く、下唇が3裂し、中央の裂片は他の2片より大きく、中央裂片の先は浅く2裂する。雄蕊は4個あり、下側の2個が長い。萼は鐘形で果時には長さ1.5~1.8cm、細毛がある。果実は4個の分果で、大きく卵球形になった宿存性の萼に包まれ、分果の長さは7~8mmになる。
<同属の特徴>
タニジャコウソウ :花序柄は長さ1.5~3cmで葉柄よりいちじるしく長い
ジャコウソウ:茎は鈍い4稜があり、長さ50~100cmで斜上し、葉柄とともに下向きの圧毛がある。
アシタカジャコウソウ :茎は円柱形、長さ20~50cmでほとんど直立し、葉柄とともに下向きに開出毛がまばらにある。

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