キツリフネ


                                        ’23.7.31撮影

マルハナバチの仲間が潜り込んでいるのを見かけます。
蜜は湾曲した距に貯められているので、限られた昆虫だけしか蜜をすうことが出来ません。





ハチが頭を突っ込んでいたので、私も花の中を覗いてみました。
小さくて、よく見えませんが、花の内側上部についているのが雄しべと葯かな。
ツリフネソウの仲間は雄性先熟だそうです。
雄しべが先に熟し花粉を出し、放出後、雄しべが脱落すると、雌しべが現れて受粉できる雌性期になります。



                        ’23.7.31撮影



                                       ’23.7.31撮影





                          ’22.8.1撮影



                       ’08.8.18撮影

花の根元の萼は2個かと思ったら、3個でした。



                                         ’05.7.16撮影

 キツリフネは花期がバラバラで早い所では6月末、遅いところは9月上旬に咲きます。
それほど環境が違うようには思えないのですが。

阿蘇外輪(熊本県)
キツリフネGalleryへ

 Impatiens noli-tangere L.
キツリフネ(黄釣舟) / ツリフネソウ科 ツリフネソウ属 1年草 / 6~9月 / 北、本、四、九
  山地の水辺や林内 草丈40~80cm。全草無毛で、やや白みを帯びる。葉は互生し、葉身は卵形~長楕円形、
  長さ4~8cm、幅2~5cm。先は鈍く、基部は鋭形、縁には粗い鈍鋸歯がある。葉柄は長さ2~5cm。
  花序は葉腋から下垂し、総状花序に3~5花つく。花の太い筒状部分は萼で淡黄色、内面に赤褐色の斑点があり、
  長さ3~4cm、距に向かって次第に細くなり、距は下に伸びてわずかに湾曲するが屈曲しない。果実(蒴果)
  は紡錘形、長さ1.5~2cm。正常花が咲く前に閉鎖花をつけることが多い。

 <よく似ているもの>
  ツリフネソウ   : 花序が葉の上に出る。距がくるりと強く巻き込む。
  ハガクレツリフネ: 花序は葉の下に隠れる。距は緩やかに内側に曲がる。

Home