ハマタマボウキ


                                 ’13.5.12撮影 福津市(福岡県)



                                  ’13.5.12撮影 福津市(福岡県)

葉のような針状のものは枝が変化したもので、葉状枝といいます。
葉状枝はあまり湾曲せず、3~6本ずつ束生しています。
よく似たクサスギカズラは葉状枝がやや湾曲し、1~3本の束生です。
草原に生える、キジカクシやタマボウキも仲間なので、似ています。
ハマタマボウキ、キジカクシ、タマボウキの果実は熟すと赤くなりますが、クサスギカズラは汚白色です。

↓ハマタマボウキの若い果実です


                               ’12.6.30撮影 福津市(福岡県)

↓フレッシュではありませんが、ハマタマボウキの熟した果実です。


                                  ’13.11.13撮影 福津市(福岡県)

液果は赤く熟し、果柄の中央部に関節があります。




ハマタマボウキ
                                                     ’04.5.9撮影 佐賀県

玄界灘に面した海岸に見られる砂まみれの地味な草ですが、
マクロレンズで見るとこんなにかわいい花を咲かせていました。


ハマタマボウキ 
                                                         ’04.5.9撮影 佐賀県

アスパラガス(オランダキジカクシ)も仲間だそうです。

 *APG分類。従来の分類ではユリ科
Asparagus kiusianus Makino
ハマタマボウキ(浜玉箒)/ *キジカクシ科 クサスギカズラ属 多年草/春~秋/本(山口)、九(福、佐、長、熊) 
主として玄界灘に面した海岸の砂浜。高さ50~80cm。雌雄異株茎は分枝し、長く這い、枝には明瞭な稜がある。太い枝の葉は刺状にならず、葉状枝は湾曲せず、3~6本が束生する。葉は小さな膜質の鱗片状で葉状枝の基部につく。花は葉腋に単生または2~3個束生する。小花柄は短く、中央部付近に関節がある。花被は白色~淡黄白色、鐘形~広鐘形、長さ約5㎜、6裂する。花被片は中央部が開出せず、先が小さく反曲する。雄しべは突き出ず、葯は黄色。柱頭は3裂し、突き出ない。液果はほぼ球形、赤色に熟す。
※類似のクサスギカズラは海岸の崖地に生え、葉状枝が鎌形に湾曲し、1~3本束生し、液果は黄白色に熟す。

 <よく似た仲間>
   クサスギカズラ(海岸近く) ・ キジカクシ(山地草原) ・ タマボウキ(山麓の草原) 
クサスギカズラ:葉状枝は湾曲し、花は長さ2.5mm~4mm、液果は熟して汚白色になる。
ハマタマボウキ:葉状枝はまっすぐ、花は長さ約5mm、液果は熟して赤色になる。
※上の2種とも海岸近くに生え、花柄の中間部付近に関節があるが、キジカクシは山地に生え、花柄の頂部に関節がある。
 キジカクシとよく似たタマボウキは花柄が長く、花の色が違う。  

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