サイヨウシャジン

南西諸島型


3月にツリガネニンジン属の花を見つけました。
ツリガネニンジン? サイヨウシャジン?









九州北部で見かけるサイヨウシャジンとは花柱が短く花の形も少し違います。
サイヨウシャジン、ツリガネニンジンともに萼裂片に小さな鋸歯があるのですが、この個体は全縁です。
花の形はシマシャジンに似ていますが、分布外です。
参考:シマシャジン
琉球植物誌によると、サイヨウシャジンは
奄美以南では花冠が大きく、萼裂片は糸状線形、全縁と記載されているそうです。
基本種のサイヨウシャジンと考えるのが無難なようです。

その後、Ylistに
リュウキュウシャジン Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. insularis (Kitam.) Kitam.
の種名を見つけ、調べてみると、
ツリガネニンジン(サイヨウシャジン)の南西諸島型で 花冠が鐘形で花柱があまり突き出ないタイプを
リュウキュウシャジンとする考え方もあるとか。
扱いが定まるまで、様子を見ることにします。

’06.3.3撮影 奄美大島(鹿児島県)
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 Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. triphylla
サイヨウシャジン(細葉沙参)/キキョウ科 ツリガネニンジン属 多年草/8~11月/本(中国地方)、九
 
 別名ナガサキシャジン。山地の高原。茎は直立し40~150cm。葉は広楕円から細いものまで変化が多い。花は淡青紫色で壺形、裾の裂け目あたりが少しくびれる。花柱は長くつきでる。花の長さ8~11mm。ごく希に白花もある。沙参というのはツリガネニンジンの漢名。

*ツリガネニンジン(サイヨウシャジン)の南西諸島型で 花冠が鐘形で花柱があまり突き出ないタイプをリュウキュウシャジンとすることもある。

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