クジュウナミキ '14~'16


                                          ’16.5.31撮影

2018年2月、門田裕一氏、斎藤政美氏により論文発表があり、新種クジュウナミキとなりました。
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                       ’16.5.31撮影



                                          ’16.5.31撮影



                                                    ’16.6.10撮影

昨年8/23、地上に1株も残っていませんでした。
今年4/2も同様に1株も見つけることが出来ませんでしたが、5/31は小群生していました。
幾分株数は少なくなったような気もしますが、元気に花を咲かせていました。

茎や葉柄に開出毛が多く、葉には腺毛が生えています。
ミヤマナミキは腺毛、ケミヤマナミキには曲がった毛が多く生えています。
花冠は白っぽく、長さ7~8mm、下唇に紫色の斑点があります。
花は標準的なミヤマナミキやケミヤマナミキと変わらないのですが、葉はツクシタツナミソウに似ています。
花期はミヤマナミキ、ケミヤマナミキより1ヶ月早く、ツクシタツナミソウと同じくらい。
6/10は花はもう終わっていました。白い地下茎も確認。

素人では判断がつきかねるので、専門家に相談しました。


                                                 ’14.6.29撮影



                       ’15.5.31撮影



                                          ’15.5.31撮影



                                          ’15.5.31撮影



                                            ’15.5.31撮影

もう満開状態でした。
葉のインパクトが強いので、花は平凡に見えますが、
気品を感じる立浪さんです。
他の場所に咲いているケミヤマナミキより、花冠の裏側は白っぽく、
花期と葉はかなり違うので、気になります。

参考:ケミヤマナミキ



                                     ’14.6.29撮影

6/29の撮影ですが、すでに果実期でした。
ここに生育する個体は花期が1ヶ月半くらい早く、葉はシソバタツナミ、ツクシタツナミソウに似ています。
全体に毛が多く、葉に斑が入り、裏面は紫色です。
花はミヤマナミキに似ていますが、落下していました。

 くじゅう(大分県)
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Scutellaria kujuensis Kadota et Mas.Saito 
クジュウナミキ(九重浪来) / シソ科 タツナミソウ属 多年草 / 5~6月 / 九州(大分県)
樹林下。地下茎はよく分枝し、白いストロンを出し、種子で殖える他に地下茎でも繁殖。ケミヤマナミキに似ているが、花期が早い。茎葉の上面が暗緑色で中肋と側脈に沿って白斑があり、下面が暗紅紫色。花柄に小苞を欠き、花柄や花冠、萼筒に腺毛が密生する。花冠は基部からゆるやかに斜上する。下唇は凸面となり、紫色の斑点は中央裂片のみに見られる。

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