オオミヤマウズラ 1

2008年の日本植物分類学会第7回大会で芹沢俊介氏により「オオミヤマウズラ」と発表されましたが、
新種として正式の発表はまだのようでしたが、2019年、YListにミヤマウズラとシュスランの交雑種として掲載された。

2022年11月、神戸大の末次先生がオオミヤマウズラ = Goodyera crassifolia に関する論文を発表されました。
自然雑種ではなく、独立した種であるという結論になりました。



                   ’15.9.13撮影 福岡県




                                             ’15.9.13撮影 福岡県

少し早めに出かけたので、大半が蕾でしたが、開花した株もありました。
花茎が長く、側萼片の開きが少ないので、よりスリムに見えます。



                ’15.9.13撮影



                   ’14.9.21撮影 福岡県



                    ’14.9.21撮影 福岡県



                   ’14.9.21撮影 福岡県



                    ’14.9.21撮影 福岡県



                                      ’14.9.21撮影 福岡県



                     ’12.9.26撮影 福岡県

花期が少し遅く、全体に大型で、葉は斑が目立たず、長卵形で先端が尖り、花は平開しない。
観察した特徴では
ミヤマウズラは普通、側花弁の斑点が黄褐色~赤褐色ですが、オオミヤマウズラと思われる個体は斑点が緑色、
花はやや上向きに咲いています。
しかし、この班の色だけで見分けるのは、問題がありそうです。
(オオミヤマウズラと思われる個体も、花が老いてくると斑点が褐色になります。)
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 Goodyera crassifolia
オオミヤマウズラ(大深山鶉)/ ラン科 シュスラン属 多年草 / 9月 / 本州~九州
   茎は横にはい、先端は直立し、高さ25~40cm。葉は皮質で、数枚互生し、0.5~1.2cmの柄があり、葉身は長卵形~楕円形、先端は尖る、大きいもので長さ4~6.5cm、表面は光沢のある緑色のことが多いが白斑が入ることもある。葉柄の基部は葉鞘となって茎をつつむ。花序は20~37cm、花は白色で平開せず、長さ10~13mmで8~14個つく。苞は披針形で6~17mm。 
<ミヤマウズラとの相違点>花期が半月以上遅く、全体に大型で、葉は皮質で白斑の入らないことが多く、花は互いにややはなれてつき、平開することはない。
 
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