クロムヨウラン



開花することなく、蕾の状態で自家受粉し結実します。




かたくなに閉じたままです。




以前は開花するものがクロムヨウランとされていましたが、開花しないものがクロムヨウランとなりました。
開花するものはクロムヨウランの変種で、トサノクロムヨウランとヤクムヨウランがあります。

’24.7.24撮影 福岡県

 Lecanorchis nigricans Honda var. nigricans
クロムヨウラン(黒無葉蘭)/ ラン科 ムヨウラン属 菌従属栄養植物/7~8月/本(栃木・茨城県以西)~沖
   常緑広葉樹の林床に生える。菌従属栄養植物で、まったく葉緑素をもたない。花茎は、高さは15~30cmでとなり、上部に5~10個の花をつける。花色は、淡い黄褐色。唇弁は匙状で、ムヨウランのように3裂せず、先端部は紫色を帯びる。本種は、蕾の状態で自家受粉して、開花することなく結実する(閉鎖花)。 開花するのは、変種関係にある トサノクロムヨウラン var. patipetala とヤクムヨウラン var. yakusimensis。
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