コクラン  '21











昆虫の頭みたいなのが「ずい柱」です。
「ずい柱」は雌しべと雄しべが一体になった器官で、効率よく虫に受粉してもらえるように進化したものと考えられています。
クローズアップしてみると、「ずい柱」に「花粉塊」を2つつけたものがありました。
塊のほうが一度に沢山の花粉を運んでもらえますよね。賢い!





今年は30株くらいになりました。しかし、緑色タイプは姿を消しました。

’21.5.31撮影 糟屋郡(福岡県)
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Liparis nervosa (Thunb.) Lindl. 
コクラン(黒蘭) / ラン科  クモキリソウ属 多年草 / 6~7月 / 本(茨城県以南)、四、九
常緑樹林内など。葉は冬に残り、翌年、すぐ横に新しい株を成長させ、その株の葉と入れ代わる。葉は2~3枚、広楕円形で先はとがっている。 花茎は15~30cm。暗紫色(希に緑色)の花を5~15個つける。花被片は反り返り、萼片は狭長楕円形、唇弁はくさび状で倒卵形、中央が凹んで反り返る。蕊柱は淡緑色でせり出し、距はない。 
※よく似たユウコクランとは唇弁や蕊柱の形態で区別できるが、両種の分布が重なるところでは開花期以外では区別しづらい。
<検索表より>
コクラン:唇弁は凹頭、基部の2個の突起は針状で鋭頭。 (コクラン唇弁画像へ
ユウコクラン:。唇弁は円頭で、基部の2個の突起は円形で鈍頭。
 

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