アキザキヤツシロラン  '24

 

クロヤツシロランを何度か見た林内に今年はアキザキヤツシロランが1本生えました。
アキザキヤツシロランは竹林と思っていたので、驚きました。
大変珍しいケースだと思い調べてみると、末次健司氏の論文に
スダジイが優占する森林、スギの植林内でアキザキヤツシロランを発見されたということが報告されていました。




花はあまり開かず、唇弁の奥に毛がありません。
花の中をのぞいても、クロヤツシロランではなく、アキザキヤツシロランです。




’24.10.6撮影 福岡県
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Gastrodia confusa Honda et Tuyama 
アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)/ラン科 オニノヤガラ属 菌従属栄養植物/9~10月/本(千葉以西)~沖
 
常緑樹林、竹林。高さ3.5~10cm。花は暗黄土色で2~8個と多く、長さ約1cm。花被の先端部は平開しない。唇弁の奥に毛がない。萼片は合着して筒状。唇弁、ずい柱は淡黄色。クヌギタケ属、ホウライタケ属の特定菌類とのみ共生する。クロヤツシロランとの相違点は唇弁の色が薄く、毛がないこと、萼筒の外側にイボ状の突起があること。和名は発見地熊本の八代による。 

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