センブリ

                                         ’24.11.5撮影


                            ’24.11.5撮影


                          ’24.11.5撮影

内面基部に黄緑色の蜜腺溝があり、蜜腺の周囲には細い毛が短めに生えています。
イヌセンブリ、ムラサキセンブリは毛むくじゃらなので、蜜腺溝がほとんど見えません。
蜜腺溝の色はアケボノソウに似てますが、アケボノソウの蜜腺溝には毛が生えていません。
蜜腺溝の長毛はどんな役目をしているのでしょうね。




                                         ’07.10.23撮影


                                          ’07.10.23撮影


                    ’07.10.23撮影

ムラサキセンブリの丘にはセンブリも遠慮気味に咲いています。
アリノトウグサが真っ赤に紅葉し、
センブリたちのまわりを飾ってくれました。


センブリ ’05.10.15撮影 北九州市
                          ’05.10.15撮影

さっきまでニコニコ顔だったセンブリたちですが、夕方になり閉じ始めました。
群生しているところはまだたくさんありますが、数年前より少なくなりました。


センブリ ’04.10.23撮影 平尾台
                          ’04.10.23撮影

イヌセンブリは湿地なので、環境が違いますが、センブリ、ムラサキセンブリは似た環境に生育します。
花のサイズは大小あり、たまに白っぽいムラサキセンブや、大きめのセンブリを見つけると悩むことがあります。
そのときは、蜜腺溝を見ることにしています。
センブリは2個の蜜腺溝がハッキリ見え、他の2種は蜜腺溝は目立たず、まわりの毛はもじゃもじゃです。

<センブリ・イヌセンブリ・ムラサキセンブリの花比較>


平尾台(福岡県)
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 Swertia japonica (Schult.) Makino
センブリ(千振)/ リンドウ科 センブリ属  2年草 / 9~11月 / 北海道(西南部)~九州
  日当りのよい山野。高さ5~20cm。1年目は発芽した芽が地面近くに2~4枚出した根生葉をロゼット状に広げて冬を越し、2年目に茎が立ち上がる。茎は淡紫色をおびる。根出葉はふつう花時にも少数存在し倒披針形、長さ1~2cm、幅5mmに達する。茎葉は線形で長さ1.5~4cm、幅2~5mm、縁は多少裏側に反る。花は円錐状につき、5数性、萼裂片は線形~線状披針形で、長さ5~11mm。花冠は白色で5深裂し径約1.5cm、裂片は広披針形で紫脈があり、長さ7~9mm、基部付近に2個の蜜腺溝があり、そのまわりには顕微鏡下でも平滑な長い毛がある。蒴果は花冠より少し長く、種子はやや円くて、ほぼなめらかである。全草のすべてが極めて苦い。全草を煎じて千回振り出してもまだ苦みがあることからついた名。古くから胃腸薬としてよく知られる。  
 <よく似たもの>  センブリ・イヌセンブリ・ムラサキセンブリの花比較
  イヌセンブリ : 湿地に生え、葉の幅が広く花冠の内側の毛が長い。苦みはない。
  ムラサキセンブリ : 花は淡紫色。西日本に多い。

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