ヒメフタバラン  '25

 







今年は豊作、自生範囲も広がっていました。

小さな花をクローズアップ!


頭にはインディアンハットをかぶり、
両手は頭を抱くようにバンザイし、脚はV字に開いています。
インディアンハットに見えるのは背萼片1、側花弁2、側萼片2。
頭を抱いているように見えるのは、唇弁の耳状裂片で、V字は2深裂した唇弁です。

’25.3.29撮影 福岡県
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                       *APG分類体系、従来の分類ではフタバラン属
Neottia japonica (Blume) Szlach.  
ヒメフタバラン(姫双葉蘭) / ラン科 *サカネラン属 多年草 / 3~5月 / 本(宮城・山形以南)~沖
 
 
別名:オオフタバラン、ムラサキフタバラン。山地の樹林下。草丈5~30cm。茎は直立し、四角形。葉は対生状に2個つき、葉身は卵形三角形、長さ、幅とも1~2cm。先はやや鋭頭、基部は切形か浅心形。鱗片葉はない。花は茎頂に2~6個がやや疎らにつき、淡紫褐色。萼片は狭卵形で鈍頭、側花弁は線状長楕円形で鈍頭、ともに反曲し、長さ2~3mm。唇弁は長さ6~8mm、広線形の2裂片を斜め前方に突出し逆Y字形になり、裂片は線状長楕円形で長さ3~5mm。中部に汚黄色のT字状の隆起がある。基部の耳状裂片は後ろに反転し、蕊柱を両側から囲む。果実(蒴果)は卵形、長さ5~7mm、1cm程度の柄がある。葉に斑が入る品種をフイリヒメフタバラン(f. albostriata)、花が緑色の品種をミドリヒメヒタバラン(f. viridis)という。

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