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温帯林の林床。葉の先端があまりとがらないものはスハマソウもしくはケスハマソウと区別するが中間的なものもある。花茎は1~5個あるいはそれ以上、高さ5~15cm、直立し、単純。根出葉は花期に生存し、3~16個、葉身は腎円形、革質で鈍い光沢があり、長さ1.5~4.5cm、幅2.5~6.5cm、3浅裂し、裂片は広卵形で全縁、鋭頭~鋭尖頭、緑色の状態で冬を越し、葉柄は長さ2.5~15cm。花は茎の先に単生し、径1~2cm、白色~淡または濃紅紫色~青紫色、赤紫色、瑠璃色など花色は変異に富む。茎葉は3個、楕円形、長さ0.5~1.2cm、幅0.3~0.6cm、葉や花茎とともに白色の伏毛が目立ち、無柄。花弁はない。萼片は6~10個、長さ7~10mm、幅3~4mm、狭卵形~楕円形~狭楕円形、あるいはときにさじ形~披針形~狭披針形。葯は楕円形、長さ1mm、白色~紅紫色~紫色、花糸は長さ3~5mm。瘦果は倒卵状、長さ3~4mm、褐色をおび、密毛があり、柄は長さ1mm、翼があり、花柱は長さ1~2mm、曲がらない。
<品種>
スハマソウ f. variegata (Makino) Nakai :本州(東北地方南部以南) 葉の先端があまり尖らないもの。
ケスハマソウ f pubescens(M.Hiroe)Kadota :本州(日本海側)·四国 スハマソウに似て葉の両面に毛がある。
オオミスミソウ f magna (M.Hiroe)Kitam. :本州(東北地方以南)の日本海側 全体に大きい。 |