イズモアザミ


                              ’24.3.14撮影 邑智郡(島根県)

ノアザミ同様トゲが目立ちます。
こんなにトゲが顕著なのに、以前はトゲナシアザミという和名だったそうです。
花期は9~11月で、点頭し下向きに咲くそうです。

 Cirsium indefensum Kitam.
イズモアザミ(出雲薊)/  キク科 アザミ属 多年草 / 9~11月 / 本州(広島、島根、山口県)
  低山〜山地の林縁や林間の草地。草丈1~2m。根出葉は花時には枯れ、茎葉は楕円状披針形で長さ20~30cm。縁は羽状深裂~浅裂で刺針があり、基部は茎を抱かない。頭花は数個が総状にまばらにつき、点頭して下向きに咲き、頭花の柄は長さ2〜5mm。総苞は筒形〜狭筒形(雌性頭花)、長さ18〜20mm、径6〜12mm、紫褐色をおびた緑色、多少ともくも毛がある。総苞片は11〜12列、草質、圧着して先端はごく短く開出〜反曲し、総苞外片は卵形、長さ2mm、内片の1/10長。腺体は最外片を除くすべての総苞片にあり、披針形〜楕円形、総苞はよく粘る。花冠は長さ15〜20mm。
和名はとげが少ないためにトゲナシアザミと名付けられた。しかし、このアザミは逆にいちじるしいとげをもつことが特徴なので、この和名は実態を反映していない。そこで出雲国に多いため、イズモアザミという新和名を提唱する。
(日本の野生植物) 

Homeへ