ミクニテンナンショウ
仏炎苞舷部はドーム状に盛り上がらず、やや平らになって前に曲がっています。
これが、ミクニテンナンショウの特徴のようです。
現地で、花にピントを合わせようとして、気がついたのですが、
棍棒(付属体)がほとんど出ていない!
これも特徴でした。
和名の由来は勝手に三国山だろうと思っていたら、違いました。
上野国(群馬県)、武蔵国(埼玉県)、信濃国(長野県)の三国に分布することによるそうです。
’23.4.11撮影 (愛知県)
<参考>
ミクニテンナンショウ
(三国天南星)/サトイモ科 テンナンショウ属 多年草/5~6月/本州(関東~中部地方)
山地の林下、林縁。草丈50~70cm。葉は普通2個、葉身は鳥足状に分裂する。小葉は7~15個、披針形~
楕円形、両端は尖り細鋸歯がある。偽茎部は葉柄よりはるかに長く、開口部は襟状に広がる。花は葉よりやや遅れて
展開し、仏炎苞の筒部は円筒形で上に向かってやや開き緑色でやや淡色、口辺部は耳状に開出し緑色、舷部は広卵形
~卵形で筒部とほぼ同長、ドーム状とならず平に前曲し、基部から中央脈に沿って白色の筋が目立ちその他は緑色。
付属体は淡緑色、棒状で直立し、仏炎苞口部からほとんど上に出ない。
和名は上野国(群馬県)、武蔵国(埼玉県)および信濃国(長野県)の三国に分布することによる。
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