ヒメキリンソウ

ヒメキリンソウ ’03.6.8撮影 四国カルスト
                             ’03.6.8撮影 四国カルスト(高知県/愛媛県)

キリンソウより小形で葉が対生しているのが特徴です。
キリンソウは広く分布していますが、ヒメキリンソウは四国固有種だそうです。



                                  ’03.7.19撮影 石鎚山(愛媛県)

< 参考 >

 Phedimus sikokianus (Maxim. ex Makino) 't Hart
ヒメキリンソウ(姫黄輪草) / ベンケイソウ科 キリンソウ属 多年草 / 7月 / 四国山地
  岩礫地に生える。根茎は短い。花茎は長さ8cm内外で、直立する。葉は対生するが、3~4対と数は少なく、広倒披針形~倒卵形、長さ1~1.5cm、幅0.8~1cm、鈍頭で基部はしだいに細まり、縁の上半分には波状の鋸歯がある。萼裂片は線形。花弁は線状披針 形、長さ約8mm、先端は針状にとがる。裂開直前の葯は赤橙色。心皮は果時に広く開出する。
本種はキリンソウと同種とされてきたが、 1.花茎が長 さ8cmを超えない、 2.葉を対生する、 3.花序は小型で、花数は10個以下であるなどのちがいがあり、キリンソ ウから明らかに区別される。発芽後1年ほどのキリンソウやホソバノキリンソウの幼苗はただ丈が低いだけで なく、葉が対生し、ヒメキリンソウに似ているが、その葉が楕円形または卵形であり、花もないことなどでヒメキリンソウとは容易に判別できる。 

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