タカハシテンナンショウ
仏炎苞が開いていますが、葉はまだ展開していません。
仏炎苞は白条があり、口辺部はごく狭く開出しています。
葉はふつう2個で、小葉は鳥足状に3~7枚、分裂するのが特徴ですが、
見つけたこの個体はまだ葉が展開していません。
撮影前に展開前の小葉を数えると、4枚だったので、タカハシテンナンショウと同定しました。
よく似ているマムシグサの小葉は7~13枚です。
和名のタカハシは人名ではなく、タイプ標本地、岡山県高梁市に基づくそうです。
’25.4.16撮影 広島県
Arisaema nambae Kitam.
タカハシテンナンショウ
(高梁天南星)/ サトイモ科 テンナンショウ 属多年草 /4~5月/ 本州(岡山県·広島県)
低山地の林下、林縁に生え、高さ15~50cmに達する。葉は1~2個で偽茎は葉柄とほぼ等長またはやや長く、開口部は明らかに開出して襟状となる。葉身は鳥足状に分裂し、小葉間の葉軸はやや発達する。小葉は(3)5~7枚、楕円形~卵形で先はとがり、全縁または細鋸歯縁となる。花序柄は葉柄より短く、仏炎苞は葉より早く開く。仏炎苞は淡紫色~紫色をおび、半透明で白条が目立たず、筒部は円筒状であまり広がらず、口辺部はごく狭く開出し、舷部は三角状の卵形~広卵形で先はしばしば反り返る。花序付属体は有柄で棒状、紫色をおびる。1子房中に12~19個の胚珠がある。和名のタカハシ(高梁)はタイプ標本地、岡山県高梁市にちなむ。
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