ジョウロウホトトギス




花が上品で美しいことから、上臈(宮中で奉仕する貴婦人)に喩えたものだそうです。





俯いて咲く黄色の花は高貴で美しく、内面の斑点模様が見えると、エキゾチックさも感じます。






かなり前になりますが、自生地として知られている山で、必死で探したのですが、見つけることが出来ませんでした。
この山では、心ない人に盗掘され、人が近づける場所では見ることが出来ないそうです。

今回は地元の方に案内していただき、別の自生地で念願の対面を果たすことが出来ました。

神々しくオーラを放っている花に逢えて、感無量!
暫く立ち尽くし、カメラを向けることが出来ませんでした。


’16.9.24撮影 高知県

Tricyrtis macrantha Maxim. 
ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)/ ユリ科 ホトトギス属 多年草 / 8~10月 / 四国(高知県)
別名トサジョウロウホトトギス。湿った崖などに生える。草丈40~80cm。茎は垂れ下がり、上向きの褐色の毛が生える。葉は互生し、卵状楕円形で、長さ9~13cm。短い柄があり、基部は心形で、片側に耳片があって茎を抱く。花は葉腋に1~2個、黄色で狭い釣鐘形の花をつける。花被片は長さ3.6~3.8cmで内面全体に赤紫色の斑点がある。蕾は上向きであるが、次第に傾いてきて開花時には下向きとなる。よく似たキイジョウロウホトトギスは非石灰岩の湿った岩場に生育し、葉がより細く、色が濃く表面にツヤがあり、花の内側の赤紫色斑点が黄色のふちどりを残す。
  他に似たものに、サガミジョウロウホトトギス、スルガジョウロウホトトギス。 

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