コシノコバイモ












葯を撮影したいなと思っていたら、見せたがり屋さんがいました。
葯はクリーム色(白色)で、花被片の縁に毛状突起が目立つのが特徴です。




’19.4.8撮影 新潟県

 Fritillaria koidzumiana Ohwi
コシノコバイモ(越の小貝母)/ユリ科 バイモ属 多年草/3~4月/ 日本海側(山形~石川県)、静岡、岐阜、愛知県
山地の林下。草丈10~20cm。葉は茎の上部に対生する2個と輪生する3個がつく。花は茎頂に1個、鐘形で下向きに咲く。花冠は約2cm、花被片は白色で、縁や内側の腺体近くに毛状突起があり、縁や基部に紫色の網目状の斑紋がある。葯はクリ-ム色。 

花の形 葯の色 分布 相違点及び補足
ホソバナコバイモ 細い筒状鐘形 白色 本州(中国地方)~九州 葯が白色。
トサコバイモ 細い筒状鐘形 紫色 四国、九州中部 葯が紫色。
トクシマコバイモ 角張った筒状鐘形 紫色 四国 アワコバイモとトサコバイモの交雑種
カイコバイモ 広鐘形 白色 本州(山梨・東京・静岡) 花糸花柱は平滑、柱頭は3裂する。
イズモコバイモ 広鐘形 白色 本州(島根) 花柱に突起があり、柱頭は3裂しても僅か。
アワコバイモ 角張った広鐘形 赤紫色 四国 ミノに似ているが葯が赤紫色。
ミノコバイモ 角張った広鐘形 白色 本州(東海、北陸、中国) 葯が白色で、花被片の縁は平滑。
コシノコバイモ 角張った広鐘形 白色 本州(北陸、愛知、岐阜、静岡、福島) 花被片の縁の毛状突起が特徴。

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