*APG分類。従来の分類ではユリ科 |
Hosta shikokiana N.Fujita
シコクギボウシ<四国擬宝珠>/ *クサスギカズラ科 ギボウシ属 多年草/ 7月/ 四(赤石山系、石鎚山系)
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岩場に生える多年草。根茎は短く、垂直。葉は直立~開出し、葉身は卵形、長さ5~20cm、幅2~8cm、やや光沢があり、緑色、11~21脈、脈は間隔が狭く、裏面で隆起し、脈上に凹凸があってざらつき、先はしだいにとがり、基部はしだいに狭まって葉柄に少し流れる。葉柄は長さ2~10cm、幅5~9mm、基部に暗紫点がある。花茎は斜めに立ち、長さ15~40cm、平滑、紫点がある。苞はボート状狭卵形、鋭頭、開花前には瓦状にゆるく重なり合うがカンザシギボウシのように頭状にはならず、開花時には張りがなくなり紫色をおびるが開出することはない。下部の苞は長さ1.5~2.5cm、幅4ー7mm。花柄は長さ3~12mm、帯紫色。花被は長さ4.4~5.3cm、紫色または淡紫色で内側の脈は濃色、広筒部(花筒上部)は鐘形、透明線は広筒部にだけある。雄蕊は多少とも花筒から外に出て、葯は長楕円形、紫色をおびる。蒴果は円柱状、長さ1.6~2.8cm、幅3~4mm。四国(赤石山系·石鎚山系)の特産。
<カンザシギボウシとの相違点>
シコクギボウシ
花茎は斜上し、平滑。苞は花茎が伸びる時にゆるく重なり合って頭状には閉じない。花の透明線は広筒部にとどまる。
カンザシギボウシ
花茎は直立し、縦条がある。苞は花茎が伸びる時に強く重なり合って頭状に閉じる。花の透明線は全花筒に及ぶ。
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