イヌタヌキモ







タヌキモの仲間の食虫植物は花の形が手招きしているような形をしています。
虫ならぬ野草好きの人もこの花につられて近づきたくなります。
タヌキモは西日本ではまれで、ほとんどがイヌタヌキモだそうです。


’06.8.6撮影 黒崎永田湿地(長崎県)
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 Utricularia aurea Lour.
イヌタヌキモ(犬狸藻)/ タヌキモ科 タヌキモ属 多年草 食虫植物/ 6~9月 / 北海道~沖縄
  溜め池や湖沼に生える浮遊性。茎は分枝し、葉は互生につく。葉は基部から2個の小葉に分かれ、それぞれは羽状に分枝し、さらに数回分枝する。裂片は糸状で、縁と先端に小刺毛がつく。小葉は広披針形、長さ1.5~4.5cm、小葉内の分枝は平面的。捕虫囊は葉の裂片に多数つき、扁卵球形で長径0.5~2.5mm、口は側方にある。越冬芽は秋に葉の腋に生じる軸の先端におもにつき、楕円球形、構成する葉は中軸が不明瞭で2叉分枝状で各裂片が密着する、花茎は高さ10~30cm、下方に鱗片葉が1~数個つき、上方に3~10個の花をつけ、断面の中心部は中実。苞は卵円形。萼は上下片ともほぼ同形で広卵形、長さ3~4mm。花弁は黄色、下唇の仮面部に赤褐色の縞模様ができる。花冠は直径約1cm、距は下唇よりも短く、前方を向く。花後、花柄は下垂する。柱頭は1片の先端がラッパ状に開き、もう1片は退化している。花柱は果時にも残るが短い。蒴果は球形で、直径約3mm、種子は四角、五角または六角錐台形で、幅約0.5mm。 
 <タヌキモ属>  
 ホザキノミミカキグサ・ヒメミミカキグサ・ムラサキミミカキグサ
 ミカワタヌキモ(イトタヌキモ)・コタヌキモ・ヒメタヌキモ・ヤチコタヌキモ・フサタヌキモ・ノタヌキモ
 オオタヌキモ・イヌタヌキモ・タヌキモ 

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