ヤッコソウ   '01 '02 '03 '06

 ヤッコソウ ’02.11.17撮影 宮崎県
         ’02.11.17撮影 延岡市(宮崎県)


ヤッコソウ ’02.11.17撮影 宮崎県
             ’02.11.17撮影 延岡市(宮崎県)


ヤッコソウ ’02.11.17撮影 宮崎県
                            ’02.11.17撮影 延岡市(宮崎県)


昨年より3週間遅れなので、残ってるかなと心配しながら歩いていると、
地元の方が教えてくださいました。
黒くなっていないのはその先を左に降りてごらん。まだ残ってるよと。

お陰さまで、まだ頭の先が真っ黒でないヤッコソウ君たちに会うことができました。
<(_ _)>m(_ _)m




ヤッコソウ ’01.10.27撮影
           ’01.10.27撮影 延岡市(宮崎県)

博物館の資料によると
なんと、ヤッコソウには帽子があって、はじめは帽子をかぶっているそうです。
その帽子は雄しべが筒状になったもので、帽子の側面には葯が帯状になった葯帯があります。
しばらくすると、帽子が抜け落ち、雌しべが顔を出します。
花は甘い蜜をたくさん出して、鱗片葉の付け根に蜜をため、虫たちを誘います。
蜜を求めた虫たちは頭を突っ込み、体に花粉がつきます。
花粉をつけた虫は別の花へ移り、次々に受粉してもらう形をとっています。


ヤッコソウ ’01.10.27撮影
                          ’01.10.27撮影 延岡市(宮崎県)

左から1番目は雌性期 2~4番目までは雄性期かな?





          ’06.10.22撮影 延岡市(宮崎県)


まだ早いと思いつつ自生地へ行ってみました。
小指の先ほどのヤッコソウが僅かに顔を出していました。

大人になると下の画像のような奴さんになります。

< 受精したあとは柱頭が黒くなります。>


                            ’03.11.23撮影 延岡市(宮崎県)

やや遅いかなと思ったのですが、
Yさんにヤッコソウを見せてあげたくて、自生地まで足を伸ばしたのですが、
かえって悲しい思いをさせてしまいました。
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 Mitrastemon yamamotoi Makino
ヤッコソウ(奴草)/ ヤッコソウ科 ヤッコソウ属 多年生寄生植物/ 10~11月 / 
                                  四(徳・高)、九(宮・鹿)、沖
  日本ではシイ属(スダジイ、ツブラジイ)の根に寄生する。花茎は開花期から果期にかけて少し増大し、高さ4~7cm、全体にやや赤みをおびた乳白色で、傷つくと褐色になる。葉は鱗片状で基上に交互直角に対生し、6対前後で、ごく小さな下部のものから上に向かって大きくなり、上部のものはボート状で開出し、葉腋から蜜を出す。花は1個、両性で花茎に頂生し、花被は浅杯状で上部は平坦、雄蕊は多数が合着して帽子状の雄蕊筒をなし、上部に葯帯がある。雄蕊筒は雌蕊をおおっており、花粉を放出後、はがれて落ち、雌蕊が露出して雌花期となる。子房は球形、花柱は太く、柱頭部は頭状で白っぽく、受粉後黒褐色となる。

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