ツクシアカショウマ


                     ’02.6.22撮影 宮崎県



                         ’02.6.22撮影 宮崎県

花弁はなく萼片と雄しべだけです。

<参考>




                   ’11.8.10撮影 宮崎県



                   ’11.8.10撮影 宮崎県

今年偶然、ツクシアカショウマの花後を教えてもらい、
9年前お蔵入りしていたアカショウマの仲間が判明しました。
テリハノアカショウマとは違って、葉にツヤがありません。
頂小葉が心形ということがツクシアカショウマの特徴と思っていたのですが、
この特徴では判断できません。
一番わかりやすい特徴は花弁がないことだそうです。
ご覧のように上部についている頂小葉は基部がくさび形、
中間部から下部の頂小葉は心形または丸くなっています。
  Astilbe longipedicellata (Hatus.) S.Akiyama et Kadota
ツクシアカショウマ(筑紫赤升麻)/ ユキノシタ科 チダケサシ属 多年草/ 6~7月/ 九州(中央山地)
高さ40~80cm。頂小葉は心形となり、テリハアカショウマに比べ、欠刻が深い。花弁がない。 
 Astilbe thunbergii (Siebold et Zucc.) Miq. var. kiusiana (H.Hara) H.Hara ex H.Ohba
テリハアカショウマ(照葉赤升麻)/   ユキノシタ科 チダケサシ属 多年草/ 6~7月/ 九州
  葉が厚く、表面は光沢がある。花序は下部の数本の枝が著しく伸びる。花は白色でしばしば淡紅色をおびる。 
 Astilbe thunbergii (Siebold et Zucc.) Miq. var. thunbergii
アカショウマ(赤升麻)/ ユキノシタ科 チダケサシ属 多年草/5~7月/本州(東北地方南部~近畿)
  基本変種。やや明るい林床、または林縁。根茎は直立して太い。葉は光沢はなく、3回3出複葉で、小葉は楕円形~卵形~狭卵形で、長さ4~12cm、幅2~4.5cm、先端は尾状に伸びて鋭形、基部はふつう鈍形~くさび形でまれに浅心形、縁にはややふぞろいの重鋸歯がある。花茎は高さ40~80cm、基部はしばしば紅色をおびる。花序は複総状で、側枝は下部のもので長さ6~9cm、最下のものを除き分枝せず、短腺毛を密生。萼裂片は緑白色、披針形で、長さ約1mm。花弁は白色、さじ状線形、ふつう長さは3mmで、雄蕊より長い(まれに同長)。雄蕊は10個、長さ2~3mm、裂開直前の葯は淡黄白色または淡紅色。蒴果は長さ2~3mm。全体にトリアシショウマに似るが、小葉の幅が狭いこと、花序の側枝が最下のものを除いて分枝せず細長いなどの点で区別される。 

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