コバナノワレモコウ (コバナワレモコウ)

変異、交雑が多く、区別が難しいです。
コバナノワレモコウを区別せず、ナガボノワレモコウに含める考え方もあります。


                       ’06.8.26撮影

この日は微風だったのですが、暗いです。
ダメもとで撮影したら、ブレずに撮れていました。



                       ’06.8.26撮影



                       ’07.8.9撮影



                                       ’07.8.9撮影


葉の表面はツヤがあり、うらは無毛でした。


                                '07.8.22撮影

ナガボノシロワレモコウは分布していないということで、
コバナノワレモコウ(コバナワレモコウ)としたのですが、
「豊の国 大分の植物誌」によると、
この地域には葉の裏に毛のあるケナガホノシロワレモコウがあるそうです。
今回、葉の裏をしっかり観察したところ、チェックできたものは全部無毛でした。('07.8.22)
次回、毛のあるものを探したいと思います。

くじゅう(大分県)

 従来の変種として区別する分類
 Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Link var. parviflora Maxim.
コバナノワレモコウ(小花の吾亦紅) / バラ科 ワレモコウ属 多年草 / 8~9月 / 本(西部)~九
湿った草地。高さ0.8~1.3m。小葉は線形~線状長楕円形。花穂は枝先につき、円柱形で長さ2~7cm、白色、帯緑色、帯紅色で花弁はない。よく似たケナガホノシロワレモコウは葉のうらに毛がある。 

※改訂新版日本の野生植物では下記の理由からナガボノワレモコウとコバナノワレモコウは区別が難しく、すべてナガボノワレモコウに含めている。 
小型のものをコバナノワレモコウ、丈が高く花が白いものをナガボノシロワレモコウ、花が紅紫色のものをナガボノアカワレモコウと区別することもあるが、中間型も多く、また同一集団内に複数の型が混在することもあり、明らかに区別することはできない。ナガボノワレモコウには種内倍数性が知られ、日本では8倍体(2n=56)が関東以西に、12倍体(2n=84)が関東以北に分布する。
 Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Link
ナガボノワレモコウ(長穂吾亦紅) / バラ科 ワレモコウ属 多年草 / 8~10月 / 北~九
  (別名ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ)無毛。茎の高さは60~100(130)cm。小葉は5~15枚、狭楕円形から広披針形、鋸歯があり、無柄から短柄、長さ(3)7~8cm、幅(0.5)1~2cm、鈍頭または鋭頭、基部は切形、両面無毛、裏面は淡緑色、ときに基部に付属の葉がある。小葉柄は長さ約0.5ー2cm。茎葉は小さく、短い柄がある。托葉は草質、基部は合着し、小葉と同長、耳形、鋸歯がある。花序は長柄があり直立またはまれにわずかに下垂し、長円柱形、長さ(2)6~10cm、径(5)8~10mm、白色または淡紅色。苞は広い剣形、縁は有毛。小苞は披針形。花は両性で、花序の先端から開花する。花床筒は卵形で4稜があり、上部は有毛。萼片は楕円形から長楕円形、白色から暗赤紫色。雄蕊は4個、宿存する。花糸は線状、白色または淡紅色または淡紅紫色、葯は暗紅紫色。

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