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山地の水辺や林内に生育する1年草。茎は多汁質で、高さ 30 ~80 cm。葉は互生し、柄は短く、葉身は菱状楕円形で、長さ 4 ~13 cm、幅
2 ~5 cm、先はとがり、基部は鈍形、円形または心形になり、縁に鋸歯があり、両面の脈上に白色の縮れ毛がある。花序は葉腋から出てすぐ曲がって、葉の裏に隠れるように下垂する。花は長さ
25 ~35 mm、淡紅紫色で、紫色の斑点がある。距は前方に曲がるが、渦巻状にはならない。変種のエンシュウツリフネソウは花が小形で紀伊半島~九州に分布する。
<似ているもの>
ツリフネソウ : 花序が葉の上に出る。距がくるりと強く巻き込む。
キツリフネ : 花の色が黄色。距は垂れ下がる。 |