トビカズラ (アイラトビカズラ)









開花すれば国家的事変があると言い伝えられた花だそうですが、
近年、相良では毎年開花しているそうです。
樹齢1000年の古木がこれほどの巨大な花を咲かせるパワーに驚かされます。


’08.4.26撮影 山鹿市菊鹿町相良(熊本県)

~アイラトビカズラにまつわる伝説~  
昔、源平合戦の頃の話で、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の残党が相良寺に立てこもった際、
豊後竹田の源氏方の緒方三郎が寺を焼討ちした。このとき寺の観音様が飛翔(ひしょう)して
このカズラに飛び移り危うく難を逃れたという伝説が残っているそうです。山鹿市のHPより
 Mucuna sempervirens Hemsl.
トビカズラ(飛葛)/ マメ科 トビカズラ属/ 4~5月上旬/ 熊本県(相良)、長崎県(とこい島
  別名アイラトビカズラ。熱帯性つる性の常緑木本。葉は3小葉からなり、小葉は長楕円形、長さ7~15cm、幅4~8cm。革質で光沢があり、全縁、若い時は両面に白毛が散生するが、後に無毛となり、両面に網状の脈が目立つ。花は幹や太い枝の節から総状花序となって垂れ下がり、3~20個の花をつける。花は暗紫色で蝶形、長さ7~8.5cm。旗弁は暗紫色で無毛、長さ4.5~5cm。翼弁は長さ6.5~7cm、基部に耳状突起がある。竜骨弁はやや鎌形で少し内側に湾曲し、長さ約7cm。果実(豆果)は線形で、長さ40~60cm、幅3.5~4cm、7~10個の種子が入る。
 長崎県の無人島で発見され、国内では2箇所となった。中国中西部に広く分布し、野生しているため、中国から持ち込まれたものと推定される。国指定天然記念物。

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