カンザシギボウシ


                          ’02.7.14撮影

花茎が伸びても下部の苞が上部の苞を抱えるように重なり合って頭状になるのが特徴。


                          ’02.7.14撮影


カンザシギボウシの蕾 ’01.7.14撮影
                         ’01.7.14撮影

最近見かけません。

霧立山地(宮崎県)

   *APG分類。従来の分類ではユリ科
Hosta capitata (Koidz.) Nakai
カンザシギボウシ(簪擬宝珠)/ *クサスギカズラ科 ギボウシ属 多年草/6~7月/本(中国地方)、九
別名はイヤギボウシ。石灰岩地。葉身は広卵形、長さ7ー16cm、光沢がなく、脈間は特には狭くなく、裏面脈上は凹凸でざらつく。葉柄は細く、基部に紫点がある。花茎は直立し、高さ40~60cm、縦条がある。苞はボート形、鈍頭。花茎が伸びても下部の苞が上部の苞を抱えるように重なり合って頭状になり、開花直前になると薄質になって張りがなくなり、紫色をおびて開出し、花が開く。花被は長さ4~5cm、広筒部(花筒上部)は肩が張り鐘形、内側の脈は紫色が濃く、細筒部(花筒下部)外側は白っぽく、透明線は花筒全長に及ぶ。雄蕊は花筒とほぼ同長、葯は紫色をおびない。蒴果は長さ2.5~2.7cm。
葉の基部が心形のものをカンザシギボウシ、切形のものをイヤギボウシとして区別する説もある。 
<シコクギボウシとの相違点>
シコクギボウシ
花茎は斜上し、平滑。苞は花茎が伸びる時にゆるく重なり合って頭状には閉じない。花の透明線は広筒部にとどまる。
カンザシギボウシ
花茎は直立し、縦条がある。苞は花茎が伸びる時に強く重なり合って頭状に閉じる。花の透明線は全花筒に及ぶ。

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