|
深山の林内。草丈40~60cm。ヤワタソウに似るが、根生葉は7~9に深裂している。根出葉は1個で大きく、葉身は円形、径15~35cm、掌状に7~9に中裂~深裂する。裂片は鋭頭で細い。葉柄は長さ約30cm。茎葉は根出葉と同形で小さく、葉柄は短い。花は花茎の先に数個つき、初め下を向いて咲くが、後に上向きになる。花柄は長さ2~5mm。花弁は長楕円形で鋭頭、淡黄色で、長さは8~15mmで不同、腺毛を密生する。萼筒は鐘形、径約6mm、下半分は子房と合着する。裂片は三角形で鋭頭、長さ約4mm。雄しべは10個、長さ約3mm、裂開前の葯は黄色で、後黒紫色に変わる。果実(蒴果)は狭卵形~楕円形、長さ10~13mm。和名と種小名は発見者、渡辺協氏への献名。 |