アリマウマノスズクサ


                  ’06.6.11撮影 樫原湿原(佐賀県)



                 ’06.6.11撮影 樫原湿原(佐賀県)

葉は変異が多く、葉の形ではアリマウマノスズクサとオオバウマノスズクサとを区別するのは難しいそうです。

アリマウマノスズクサは花は濃い紫色で正面から見ると逆三角形に近く、
筒口内部は黄色のことが多い。(暫くすると帯紫褐色になる。)

なお、オオバウマノスズクサとアリバウマノスズクサが両種生育している場所では雑種も見られるそうです。





            ’25.8.30撮影 樫原湿原(佐賀県)

果実は蒴果で以外に大きく画像のものは長さ5cmくらいの長楕円形。
6本の稜が目立ちます。


アリマウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草です。

< ジャコウアゲハの幼虫 >

                 ’23.6.4撮影 糸島市(福岡県)
 
< ジャコウアゲハのメス >

                                     ’00.7.10撮影 樫原湿原(佐賀県)

Aristolochia shimadae Hayata 
アリマウマノスズクサ(有馬馬の鈴草)/ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属 つる性木本/5~6月/本(近畿以西)~九
  高さ2~3mになるつる性の木本植物。葉は厚くやや革質、多型で円心形~広卵形~三角状心形、鈍頭または鋭頭で、基部はふつう心形、長さ3~18cm、幅4~20cm、しばしば3裂し、両側裂片が円形の耳状になり、中央裂片が細長くなるものもある。花はふつう葉腋に1個まれに2個つき、花柄は淡緑色から赤褐色、長さ2ー4cm、花筒は淡黄色、外面に短軟毛を密生する。花筒はいちじるしく湾曲し、高さ2~4cm、喉部でやや長くくびれ、舷部は広がり倒三角形、高さ1.5~2.5cm、浅く3裂し、いちじるしく反り返る。筒部内壁は淡黄色でしばしば濃紫の斑模様が入り無毛、室部内壁は赤褐色から濃紫色をおび短毛がある。舷部内面は無毛でふつう全体が濃紫褐色をおび、しばしば黄緑色で濃紫色の条紋が密に入る。筒口は円形をなし、内壁は無毛で黄色をおび、まれに赤褐色~濃紫色の斑点が入り、ふつうロの縁がわずかに突出する。蒴果は広楕円形から長楕円形で、6個の稜角があり、長さ2.5~5cm。 
 
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