ヤマジノギクの変異?




南九州市の草地で、よくわからないシオン属を見かけました。
花は綺麗な薄紫色で直径は2.5cmほど。
ぱっと見は花の色、大きさ、草丈はノコンギクを思わせるのですが、茎葉がへら形。
茎葉はヤマジノギクに似ていますが、茎は垂直に伸びず、斜上し、草丈が低いのです。
浜辺ではないけれど、ハマベノギクのように横たわっている個体もあります。
(台風の強風で横たわったのかもしれません)
しかし、ハマベノギクより茎葉が薄く、茎や葉に粗い毛が多いので、ヤマジノギクに近いのかな??
素人判断でヤマジノギクの変異としましたが、自信はありません。





↑総苞片は先は鋭く線形ですが、ヤマジノギクにしてはやや幅が広く、数が少なめ。
↓葉や茎に粗い毛がが目立ちます。




’16.11.6撮影 南九州市(鹿児島県)
 Aster hispidus Thunb. var. hispidus
ヤマジノギク(山路野菊)/キク科 シオン属 2年草 /9~10月 /本(東海地方以西)、四、九 
  別名:アレノノギク  日当たりの良い乾いた草地。高さ0.3~1m。根生葉は花期には枯れる。茎葉は倒披針形、
  両面に粗い毛がある。上部の葉は線形。頭花は3~4cm。舌状花は淡青紫色。筒状花のそう果の冠毛の長さは
  3.5~4mmと長い。(冠毛:舌状花は白色で約0.5mm、筒状化は帯赤褐色で3mm以上)
ハマベノギク(浜辺野菊)/ キク科 シオン属 2年草・多年草 / 7~10月/ 本(富山以西の日本海側)、九 
  海岸の砂地、岩場、草地。ヤマジノギクと似ているが、茎は地をはうのが特徴。茎の上部は立ち上がる。茎葉はさじ形で厚い。頭花は直径3.5~4cm。冠毛は異冠毛(舌状花の冠毛は短く、筒状花では長い)。筒状花の冠毛はふつう赤茶色。  
ノコンギク(野紺菊)/ キク科 シオン属 多年草 / 8~11月 / 本、四、九  
  山野のいたるところ。茎はよく枝分かれし、短毛が密生する。葉は卵状長楕円形で、3脈が目立ち、ふちは大きな。鋸歯がまばらにある。頭花は約2.5cmほど、舌状花は淡青紫色。そう果は扁平な倒卵状長楕円形。冠毛は長さ4~6mm。 

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