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別名ビナンカズラ(美男葛)。葉は互生、葉身は楕円形、長楕円形、卵形、長さ5~13cm、幅2.5~6cm。先は多少尖り、基部はくさび形、縁には疎らに低い鋸歯がある。質は革質で表面はやや光沢があり、裏面は淡色でしばしば赤色を帯び、両面とも無毛。葉柄は長さ約1cm。花は普通雌雄別株、まれに同株で、葉腋に1個、稀に2~4個つける。花は鐘形、径約1.5cm、長い花柄があり、ぶら下がって咲く。花被片は黄白色で8~17個、楕円形~倒卵形、外側のものは大きく、長さ10~14mm、内側のものは長さ7~10mm。雄花の雄しべは球状につき、赤い葯隔が横の広がり、小さな葯が葯隔の両側に着く。雌花の雌しべも球状につき、白い花柱が伸びる。果実(集合果)は球状、径2~3cmで秋に赤熟する。種子は腎臓形、長さ5~6mm。別名の由来は樹皮からとった粘液を整髪に使ったことによる。 |