サネカズラ (ビナンカズラ)

                                ’13.9.8撮影 福岡市東区(福岡県)

熟した果実は真っ赤になりよく目立ちますが、花は立ち止まらないと気がつきません。
しかし、近づくと、まぁ可愛い!! 
花はクリーム色ですが、中が緑と赤。緑のほうが雌花で赤いほうが雄花なんです。
別株のほうが多いですが、雌雄同株もあり、得した気分になります。


             ’13.9.8撮影 福岡市東区(福岡県)


                                  ’13.9.8撮影 福岡市東区(福岡県)



雌花
緑色の子房の間から白い雌しべが見えます。

雄花
雄しべ集合体で、赤く見えるのは葯隔(やくかく)で、
白っぽく細い糸のように見えるのが葯。


                              ’14.9.20撮影 福岡市東区(福岡県)

花は残っていましたが、雄花ばかり。
雌雄両方、観察したいときはもう少し早いほうが良いみたいです。



 <雄花>                         ’08.9.8撮影 行橋市(福岡県)
 
中心の赤い塊は雄しべが球状に集まったもので、
この花は雄花です。
雌花は雌しべが球状に集まり緑色で、白い花柱が伸びています。
 サネカズラGalleryへ

 *APG分類。従来の分類では*モクレン科
 Kadsura japonica (L.) Dunal
サネカズラ(実葛)/ マツブサ科 サネカズラ属 常緑つる性木本 / 花期7~8月 / 関東以西~沖縄
別名ビナンカズラ(美男葛)。葉は互生、葉身は楕円形、長楕円形、卵形、長さ5~13cm、幅2.5~6cm。先は多少尖り、基部はくさび形、縁には疎らに低い鋸歯がある。質は革質で表面はやや光沢があり、裏面は淡色でしばしば赤色を帯び、両面とも無毛。葉柄は長さ約1cm。花は普通雌雄別株、まれに同株で、葉腋に1個、稀に2~4個つける。花は鐘形、径約1.5cm、長い花柄があり、ぶら下がって咲く。花被片は黄白色で8~17個、楕円形~倒卵形、外側のものは大きく、長さ10~14mm、内側のものは長さ7~10mm。雄花の雄しべは球状につき、赤い葯隔が横の広がり、小さな葯が葯隔の両側に着く。雌花の雌しべも球状につき、白い花柱が伸びる。果実(集合果)は球状、径2~3cmで秋に赤熟する。種子は腎臓形、長さ5~6mm。別名の由来は樹皮からとった粘液を整髪に使ったことによる。 

Homeへ