サネカズラ(ビナンカズラ)

 <雄花>                         ’08.9.8撮影 行橋市(福岡県)
 
中心の赤い塊は雄しべが球状に集まったもので、
この花は雄花なんです。
雌花は雌しべが球状に集まり緑色で、白い花柱が伸びています。


サネカズラ ’04.1.11撮影 那珂川町(福岡県)
        ’04.1.11撮影 那珂川町(福岡県)


樹皮の粘液を煮出して整髪に使ったことから、
ビナンカズラ(美男葛)とも呼ばれます。
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 *APG分類。従来の分類では*モクレン科
 Kadsura japonica (L.) Dunal
サネカズラ(実葛)/ マツブサ科 サネカズラ属 常緑つる性木本 / 花期7~8月 / 関東以西~沖縄
別名ビナンカズラ(美男葛)。葉は互生、葉身は楕円形、長楕円形、卵形、長さ5~13cm、幅2.5~6cm。先は多少尖り、基部はくさび形、縁には疎らに低い鋸歯がある。質は革質で表面はやや光沢があり、裏面は淡色でしばしば赤色を帯び、両面とも無毛。葉柄は長さ約1cm。花は普通雌雄別株、まれに同株で、葉腋に1個、稀に2~4個つける。花は鐘形、径約1.5cm、長い花柄があり、ぶら下がって咲く。花被片は黄白色で8~17個、楕円形~倒卵形、外側のものは大きく、長さ10~14mm、内側のものは長さ7~10mm。雄花の雄しべは球状につき、赤い葯隔が横の広がり、小さな葯が葯隔の両側に着く。雌花の雌しべも球状につき、白い花柱が伸びる。果実(集合果)は球状、径2~3cmで秋に赤熟する。種子は腎臓形、長さ5~6mm。別名の由来は樹皮からとった粘液を整髪に使ったことによる。 

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