ハナハタザオ

  

阿蘇の自然歩道脇に咲いていました。
茨城県の海浜公園に咲く、ハナハタザオとはイメージが違いますが、ハナハタザオだと思います。
周辺を探しましたが、この1株しか確認できませんでした。
2年草なので、この株は今年で終わりです。







ぱっと見はハマダイコンに見えたのですが、
花弁の長さは1cmくらい(ハマダイコンの1/2くらい)、根生葉がありません。
画像ではわかりませんが、ダイコン属の雄しべはすべて離生していて、角果は裂開しない。
ハマダイコンの果実はくびれがある。




ハナハタザオ属は世界に約10種あり、日本にはハナハタザオの1種のみ。
図鑑の検索表によると、ハナハタザオ属の特徴は
角果の太さはほぼ一定。
長い4個の雄しべの花糸は2個ずつ合着する。
植物体に腺毛はない。







ハダニのような虫がくっついていたので、寄生されて弱っているのかもしれません。




’24.6.13撮影 阿蘇外輪(熊本県)

 Dontostemon dentatus (Bunge) Ledeb.
ハナハタザオ(花旗竿)/アブラナ科 ハナハタザオ属 2年草/6~9月/本(東北南部~中部地方)、九(熊本県)
  山野。草丈15~50cm。茎は直立し、ときに枝を分け、単純毛がある。葉は線状披針形、両端は細まり、全縁または鋭鋸歯縁、短柄があり、長さ2~7cm、幅0.2~1cm。両面に毛がある。花は茎の先に総状につき、花弁は紅紫色、倒卵形、円頭、長さ6~11mm。長い4個の雄しべの花糸は2個ずつ合着する。果柄は斜上または開出する。長角果は直立またはやや斜上し、線形、長さ2~6cm、径約1mm、毛はない。 

Homeへ